くらし・環境
平成22年度小山町「税に関する作品」受賞者
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習字の部
小山町長賞 荒川 舞(須走小)
ポスターの部
小山町長賞 黒田 啓太(須走小)
作文の部
小山町長賞作品
税金は みんなの幸せ 応援団
小山町立須走中学校3年 髙橋 美帆
私は、小学校六年生の時から静岡市にある病院に通っている。入退院を繰り返ししたため、そこはまるで私の第二の故郷のような場所である。しかし、一つだけ心配な事があった。それは、お金の問題だ。何年もの受診料、大量にある薬の代金、そして何ヶ月分もの入院費用。病院や薬局では、受け付けで患者がお金を支払う事が当たり前だと思っていた私。だから、自分のためにかかってしまう費用が、足りるのだろうかと心配だったのだ。
ある日、私はいつものように母と一緒に、病院へ行った。すると母は、受け付けで保険証に挟んで、白い紙を出していた。いつもは見慣れないような紙。私は、母に尋ねた。
「これは何。」
すると母は、その白い紙「小山町こども医療受給者証」について教えてくれた。これは、町内に住む中学生など、こどもが、医療費の助成を受けることができる大切な一枚だそうだ。私の住む、小山町では私が中学生になってからこのような制度が始まった。だから、病院での受診料も処方される薬の代金も、全額無料だったという訳だ。そして、何よりも驚いた事は、これが町の税金から支払われている事であった。
ちなみに、一番費用がかかりそうな入院代金も、この一枚の紙「受給者証」を提示するだけ。全額あの税金から支払われている、という事を知った。
私は、始めに抱いたあの不安・そして自分があまりにも無知だったことをくやんだ。また最近、私の通院する病院では耐震工事も行われている。お陰様で、安心に院内で治療を受けられるだけでなく、車イスに乗った方でも通いやすいようなバリアフリーの設備が整ってきた。この費用も、私たちが何気なく払っている税金から出されたものだ。私は意外にも身近に、そしてこどもたちや体の不自由な方のために税金が使われている事を知り、なんだか嬉しくなった。
このような経験を通して、私は税金のありがたさを改めて感じた。こんなにも、私の病気は税金に救われていたなんて「感謝」の一言につきる。また、たった一枚の紙だと勘違いしていた、あの「受給者証」も私に、
「病気をゆっくり治して。」
と、応援してくれているように感じた。私はこれから、税金に対する意識を少し変えてみようと思う。本来税金は、取られてしまうのではなく、納めるという国民の義務なのだ。一人一人の国民が、税金の見方を少しでも変えてみてはどうだろう。そうすればきっと、一億二千万人分の、税金から生まれた幸せが日本各地で見つかるのではないか
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問い合わせ
税務課
電話 0550-76-6103