町民温水プール

 3月議会で審議いただいた当初予算案のうち、温水プール関連予算500万円に修正動議が出た。財政面の過大な負担、町民コンセンサスが不十分ということなどが理由だった。町内5小学校のプールは、明倫小を除いて設置から50年余が経過し、改築期にある。試算では、集約して一つの屋内温水プールを整備した場合の費用は約10億円。交付金、起債への国の充当金等で5億円余の補助を見込む。つまり、実質5億円の町支出で建設できると判断した。これに対し、全小学校のプール改築には16億5千万円が必要だ。
 温水プールは維持管理費と建設の起債返済で毎年約7千万円かかる。初期費用を各校改築より抑えることで、約15年分の諸経費をまかなえる。
 2年ほど前、町はスポーツ振興に関する町民アンケートをした。各世代から温水プール設置の要望が数多く出た。
 3月議会の修正動議は否決され、当初予算は原案可決された。子どもの水上安全と体育に加え、フレイル予防など年齢を問わず健康増進に活用できる町民温水プール。ご意見を伺いながら3年後の完成に向けて第一歩を踏み出そう。