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災害を正しく知り、正しく恐れる

 梅雨に入りました。うっとうしい日が続き、大雨への警戒も必要です。過去を振り返りますと、小山町は、昭和47年7月「七夕豪雨」に襲われました。最大時間雨量74ミリ、連続雨量が12時間で395ミリを記録し、死者や行方不明者等人的被害も発生しました。
 梅雨時以外では、平成22年9月に台風9号の襲来を受けました。最大時間雨量118ミリ、連続雨量490ミリを記録し、人的被害はありませんでしたが、家屋、道路、河川、橋梁、農地等に甚大な被害を受け、国の激甚災害に指定されました。
 また、一昨年10月の台風19号は、特に足柄地区で、連続雨量が700ミリを超え、特別養護老人施設に大量の土砂が流入するなど甚大な被害がありましたが、幸いにも町民の皆様の声掛けや早めの避難行動により、人的被害はありませんでした。
 当町は、富士山噴火時に噴出した「スコリア」が堆積しています。「スコリア」は、大量の水を含むと、木々を巻き込み土石流として流れ出します。そして水路を塞ぎ、溢れた土砂は、住家や農地等に流れ込み、被害を拡大します。
 内閣府の防災情報のまとめによりますと、平成25年以降、政府が災害として掲載している件数が激増しています。近年では、過去に経験したことがなかったような豪雨が局地的に降っており、災害は常に身近にあるといえます。
 今月の広報特集にありますとおり、避難情報も変更されました。町広報やテレビ等の情報を確認するとともに、各区自主防災会委員や近所の皆さんと近くの河川や裏山の状況をチェックして、危険が予想される時には、声を掛けあって、早めの避難を心がけて欲しいと思います。