雄大なる富士の景色は百面百様。
富士山の価値を構成する小山町の資産を紹介します。
平成10年11月18日、静岡県と山梨県は富士山の環境保全をアピールするため、「富士山憲章」を制定しました。
この憲章は、地元だけでなく、日本全国に向け富士山を守る決意を発信するとともに自然保護の全国運動の原点となることが期待されています。
憲章は、前文と5項目の行動規範からなり、やさしい文体となっています。
富士山は、その雄大さ、気高さにより、古くから人々に深い感銘を与え、「心のふるさと」として親しまれ、愛されてきた山です。
富士山は、多様な自然の豊かさとともに、原生林をはじめ貴重な動植物の分布など、学術的にも高い価値を持っています。
富士山は、私たちにとって、美しい景観や豊富な地下水などの恵みをもたらしています。この恵みは、特色ある地域社会を形成し、潤いに満ちた文化を育んできました。
しかし、自然に対する過度の利用や社会経済活動などの人々の営みは、富士山の自然環境に様々な影響を及ぼしています。
富士山の貴重な自然は、一度壊れると復元することは非常に困難です。
富士山は、自然、景観、歴史・文化のどれひとつをとっても、人間社会を写し出す鏡であり、富士山と人との共生は、私たちの最も重要な課題です。
私たちは、今を生きる人々だけでなく、未来の子供たちのため、その自然環境の保全に取り組んでいます。
今こそ、私たちは、富士山を愛する多くの人々の思いを結集し、保護と適正な利用をもとに、富士山を国民の財産として、世界に誇る日本のシンボルとして、後世に引き継いでいくことを決意します。よって、静岡・山梨両県は、ここに富士山憲章を定めます。
平成10年11月18日
静岡県 山梨県