町内でナラ枯れが発生しています

ナラ枯れ被害にご注意ください

ナラ枯れ被害

 令和2年8月上旬からナラ類、カシ・シイ類の樹木の葉が赤褐色に変化し、枯死する「ナラ枯れ被害」が町内全域で発生しています。ナラ枯れは、日本海側を中心に全国で被害が発生しており、静岡県でも西部・伊豆地方から次第に拡大し、近隣市町でも同様の被害が確認されています。

   ナラ枯れ(左).JPG     ナラ枯れ(右).JPG

              ナラ枯れ被害にあった町内の山林

ナラ枯れの原因

 ナラ枯れの原因は、「カシノナガキクイムシ(通称:カシナガ)」という虫(体長約5mm)が、ナラ・カシ・シイなどの樹木に穴を開けて侵入し、カシナガに付着した「ナラ菌」が、幹の道管内に入り込み通水機能が失われ、樹木が枯死してしまいます。ナラ枯れの被害木には、カシナガが侵入した無数の穿入孔や根元に大量の木くず(フラス)が見られます。

 コナラの場合、ナラ菌に感染すると2~3割が枯死しますが、残りの7~8割は生き残ると言われています。また、スギやヒノキなどの木には拡大せず、その地域の森林を絶滅させるような被害が発生するものではありません。一般的には、3~5年程度で終息するとも言われています。

   カシナガ.jpg     フラス.JPG

 カシノナガキクイムシ(左:オス 右:メス)      木くず(フラス)が積もった痕

被害対策

 主な対策は、伐倒駆除や予防剤注入です。伐倒駆除は、丸太を破砕し1cm以下のチップにする方法と、丸太をビニールシート等で被い、薬剤でくん蒸する方法があります。予防剤注入は、幹に穴を開けて薬剤を注入し、ナラ菌の繁殖を防ぎます。

 ナラ枯れは、空中散布などの面的な防除方法が確立されていないため、被害を根絶させることが困難な病気です。ナラ枯れの木を発見した場合は、幹・枝などの落下に注意してください。また、道路沿いや人家近くでは枯れてしまった木が、強風等で倒木しないよう予め対策をお願いします。

 現在、小山町では職員による巡回や町民の方からお寄せいただく情報により状況把握に努め、静岡県と情報を共有しています。引き続き、近隣市町や県担当部署と連携して、ナラ枯れ対策について検討してまいります。

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お問い合わせ

経済産業部 農林課林業班
電話:0550-76-6121