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有由有縁(ゆうゆゆうえん)

 金太郎生誕の地の小山町と、終焉の地である岡山県勝央町が姉妹縁組をしてことしで50年。記念事業として、勝央町の「金時まつり」に参加する小山町民30人を募集したところ、67人もの申し込みをいただいた。 
 抽選で選ばれた30人のみなさんは、8時間のバス移動の疲れも見せずに勝央町の人々と親しく交流した。歓迎のバーベキューは両町民が入り混じり、あちこちのテーブルで賑やかな会話が弾んだ。
 勝央町は小山町の「金太郎まつり」を参考に金時まつりを始めたという。ことしで43回目。いまでは町最大のイベントに成長したと勝央の人々が教えてくれた。
 金時まつりの本番ではパレードがあり、先頭は水嶋淳治町長をはじめ役員。次いで小山町からの総勢40人。そして地元の各種団体のみなさんやこども達が続いた。ステージでの式典も全員の席が設けられていた。姉妹町での住民レベルの交流に、50年という年月の重みと、相互の信頼を積み重ねることの素晴しさを再確認した。
 大分県竹田市の前市長、首藤勝次さんは「有由有縁」とよく揮毫する。川端康成が好んだとして知られるこの言葉は、人との出会いや物事との関わりは偶然ではなく、何かしらの理由があって縁を結んでいるという意味だ。金太郎の縁を大切にしていきたい。