無駄使いを無くす

手紙の内容

 多くの自治体でプールの維持に苦慮し、廃止、民間委託をしている。小山町に温水プールを造る余裕があるのか。使える学校のプールや御殿場の民間のプールを使えば、財政負担も削減できる。下水道の整備などに力を入れ、定住者の増加を図ったほうが良い。

手紙の回答

 貴重な御意見をいただき、ありがとうございます。
 小学校5校のプールを集約し、町民の方も通年利用可能な利便性の高い屋内温水プールの整備は、町内の教育環境や町民のスポーツ環境及び健康増進の充実に繋がる非常に重要な施策であると考えております。
 現在、町内の小学校プールの状況を申し上げますと、5つの小学校全てが屋外プールで、最近では天候の制約を受けることが多く、計画的な授業実施が難しくなっているとのことです。さらに、プール清掃の問題や雨水や落葉等による水質管理の煩雑さ、浄化施設の維持管理が日々必要です。
 また、子供達がプールでの授業や遊泳するためには、しっかりした監視が必要であるなど、プール管理及び運営に対する教職員の負担は全国的にも大きな課題であります。また、各小学校のプールは、建設から平均で45年以上(成美小:65年・明倫小:26年・足柄小:52年・北郷小:51年・須走小50年)を経過しており、老朽化による漏水に対する修繕や、ポンプなどの設備の更新をしながら維持管理を継続しているところですが、全てにおいて建て替えを要する状況です。全てを建て替える場合、概算でも10億円以上の費用が見込まれます。
 各小学校が屋内プールで授業をする場合の移動時間等は、今後検討すべき事項ですが、授業時数の調整や、教育課程の工夫により対処していきたいと考えております。
 また、施設建設、維持管理に当たりましては、PFIなどの公民連携の手法を考えておりますが、併せて、国の補助金の活用や、水泳教室等のサービスの提供による収益増など、町の負担が最も少なくなる事業手法を検討してまいります。
 今後、町民代表者の意見交換会を開催し、各種団体や町民の皆様からいただいた様々な意見を参考に、誰もが利用しやすい施設・機能を有した、適切な整備計画や管理運営方式等について検討、協議し、基本計画の策定を進めていきたいと考えております。
 また、町民が安心して住み続けていける施策も実施しております。水道管の布設替えについても、計画的に進めております。引き続き町民が暮らしやすいまちづくりを進めていきますので、御理解いただきますようお願い申し上げます。