小山町 町長室 おやまを導くらしんばん

らしんばん(町長のエッセイ)

新たに

 孫が喜び勇んで家の中に駆け込んできた。

 「じーじ、神社の横に春がいっぱいだよ」

 片手にはこぼれんばかりの土筆(つくし)がにぎりしめられていた。その姿に30数年前の息子が重なった。春先になると犬と散歩の道順を毎日替えながら、親子で土筆探しの競争をしたものだ。  郷愁にひたりながら、ふと現実が頭をよぎる。自然豊かというだけではなかなか定住人口増加には結びつかない。雇用の創出、住環境の整備、子育て支援等々。これらを充実させる為には、開発もしていかねばならない。課題は両手に溢れんばかりだ。

 お彼岸の3連休に町民の方から嬉しい言葉をいただいた。

 ━役場の職員の方が近所の空き家に遠方よりのご家族を案内していました。人口増加のため休日も頑張っているのですね…━ 

 地道な努力はきっと報われる。

 新たな気持ちでアクセルを踏み込むのにぴったりの季節。地域の皆さんと共に、次の世代も恩恵を受けられるまちづくりを進めたい。

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