小山町 町長室 おやまを導くらしんばん

らしんばん(町長のエッセイ)

謝罪

・足柄万葉公園遭難事故は、町が設置した道標の不備により発生した。

・下谷地区に設置した道標は不備があり、安全対策を怠ったものである。

・町職員の対応は、必ずしも適切でなかった。 

以上を町長は岩田澗泉氏に謝罪する。

  かつて町は、案内板や看板を損壊された事を理由に岩田澗泉氏を刑事告訴し、岩田氏はハイカーの安全を考慮した緊急避難措置であるとして真っ向から対立した。まさに「争い」である。この争いで町が得たものは? そう自問したら、大きな反省材料が見えてきた。

 氏は小山の自然を愛し、町を訪れるハイカーにその魅力を伝えるため様々な努力を続けてこられた。その思いと情熱から出た行動に対し、町がもっと理解を深め、真摯に対話をしていれば、この争いは防げたのではないか? あるいは氏と協力し、更に良い道標や案内板の設置が出来たのではないか?

“過(あやま)ちては改(あらた)むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ”という氏の主張に耳を傾け、歩み寄り、ハイキングルートやトレイル整備の参考としたい。

 人口減少に伴う自治体間競争が叫ばれるが、行政は住民の争奪戦のみに陥ってはならない。各自治体が個性と活力に溢れるまちづくりを進め、他地域と切磋琢磨しながらも協調し合うことこそが、次世代の共生型社会を創る鍵となる筈である。

※今月号のらしんばんは、町の政策を進めるにあたり岩田氏の意をくんで掲載しました。


 ※岩田氏の「澗」は、「日」ではなく正しくは旧字体の「月」ですが、環境によって表示されないことがあるため、「澗」で掲載しています。

 

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