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らしんばん(町長のエッセイ)

青い目の人形(2014年12月)

 先日、県議時代の同僚が明倫小で青い目の人形「ミルドレッドちゃん」に対面した。その帰路、静岡市で青い目の人形の語り部をされているという年配のご婦人を伴い町長室に立ち寄り、人形にまつわる話を聞かせてくれた。

  昭和2年、日米の対立を懸念したアメリカの宣教師が、親善活動の一環として日本の子供たちに人形を贈った。仲介者は富士紡績の発展に尽力された渋沢栄一氏。そんなご縁もあってか、明倫小にミルドレッドがやってきた。

  しかし、もの言わぬ人形さえも戦争の犠牲になった。太平洋戦争の最中、処分通知が発せられ、大半が焼却処分された。県内で現存するのはミルドレッドを含めて5体のみという。

  さて、答礼人形として県から贈った市松人形は「富士山三保子」と名付けられ、ミズリー州カンザスシティーの博物館に保存されているという。再来年の「富士山の日」にはミルドレッドをはじめとする「青い目の人形」と「富士山三保子」が対面する計画があると聞く。

  命を持った人形交流は子供たちに国際親善の心を育んでくれるだろう。 

 

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