小山町 町長室 おやまを導くらしんばん

らしんばん(町長のエッセイ)

定住人口

 現代は若者が結婚をさほど急がない傾向にある。半面で、地方の人口減少は進むばかり。それに歯止めをかけるため、婚活支援が自治体の仕事の一つになっている。

 小山町でも2015年4月に発足させた「おやまで暮らそう課」に婚活支援班を設置した。若者の婚活を応援する催しを、これまでに12回実施した。2月18日に開催した本年度最終イベント「富士のふもとで出逢い旅」は、貸し切りの婚活電車がJR御殿場線を走るという、前代未聞の企画だった。

 ボックスシートですべての参加者が対面できるよう配慮した。かつては通勤列車が出逢いの場にもなっていたのだろう―などと思いながら、時折聞こえる笑い声に、こちらの頬が緩んだ。電車を降りてからのフリータイムなど楽しんでいただき、この日は8組が意気投合したという。

 これまでに成立したカップルのうち、2組が結婚し、町に定住している。赤ちゃん誕生という嬉しい知らせには担当職員も苦労が一気に吹き飛んだようだ。

 住んでよし、働いてよし、子育てよし。そんな環境づくりは町の役目。まだまだ山高しではあるが、住民の満足度アップに前進あるのみだ。

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