小山町 町長室 おやまを導くらしんばん

交流あれこれ

 岡山県勝央町に友人がいる知人が今年の春先、勝央町特産の「黒枝豆」の種を届けてくれた。栽培の指導書もあったのだが、素人の私にはよく分からない。通常の野菜作りと同様に種をまき、肥料を施した。

 成長は早かった。防鳥ネットの下、夏には大きめの葉が色濃く繁った。

 枝豆と冷えたビール―。夏の風物詩を空想して悦に入ってはみたが、なかなか莢(さや)に実が入ってこない。

 枝も葉も立派に育っているのになぜだろう?

 聞けば、豆の肥料は少な目がいいのだという。どうやら真逆な施肥をしていたようだ。

 半ば収穫をあきらめながらも、勝央町からの贈り物を畑から抜くのははばかられた。悩みが募った中秋に入り、ようやく莢はふくらんできた。

 姉妹町の黒大豆使節は、何とか任務を果たしてくれた。勝央町に思いを寄せながら「黒枝豆」をつまみに飲むビールはまた、味わい深かった。

 産学官に加え、暮らしに根付いた小さな交流が、幾重にも広がることを願う。