ホテル

 足柄の東名高速道路バス停近くに、夕方になると最上部が電光で浮かび上がる建物が目に付く。12月末にオープンする温泉付きホテルだ。

 元来、県は市街化調整区域のホテル建設を認めていなかった。県議時代にこの問題に熱心に取り組んだが、岩盤規制を破ることはできなかった。しかし、富士山の世界遺産登録を機に、特例として特別地区にだけ建設できることになった。

 かつてここは、労働金庫の研修所として全国から関係者が集った。かねてからホテル誘致に取り組んできた町は、取得した土地の一部をホテル用地として事業者を募った。

 東名高速道路、新東名高速道路の双方にスマートインターが開設され、交通の要衝となる小山町。この後も、高級リゾートホテル等数々のホテル建設の計画がある。

 観光、観光と、念仏のように唱える時代ではない。宿泊施設が多くできるだけでは、町の良さは伝わらない。その点でいえば、2020年東京オリンピック・パラリンピックは、町を広く深く知ってもらう好機だ。

 豊かな自然、おもてなしの心、受け入れ施設―。地域を研き上げ、訪れた人に小山町を存分に満喫していただけるよう、取り組みたい。