小山町 町長室 おやまを導くらしんばん

らしんばん(町長のエッセイ)

再生可能エネルギー

 国は近く閣議決定する第5次エネルギー基本計画で、再生可能エネルギーの新たな指針を示す。町は先んじた取り組みを展開している。その拠点が湯船原地区だ。

 国の特区指定の下で、町は「再生可能エネルギーを活用した産業拠点整備事業」を湯船原で進めている。昨年9月、ここで太陽光発電所「ドリーム・ソーラーふじおやま」が稼働を始めた。発電規模は16.4MWで、約4千世帯の消費分に相当する。災害時の支えとしても心強い。

 木質バイオマス発電所「森の金太郎発電所」も近々完成する。

 町内にある3千haの人工林の80%が伐期(ばっき)林(りん)齢(れい)だが、ほとんどに手が入っていなかった。下草が生えず、保水力は著しく低下していた。そんな森林は豪雨災害の要因にもなった。

 町と地権者は一体になって森林整備に取り組み、受け皿に原木流通センター、製材所、ペレット工場を整えた。発電所で生まれる電力は地元で利用し、発生する熱は隣接する園芸施設に供給する予定だ。

 森林整備によりCO2を減らし、バイオマス発電で森の恵みを一段と暮らしに生かす―。小山型の地域循環型林業が、再生可能エネルギー活用のモデルとして注目される日も、そう遠くはなさそうだ。

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