小山町 町長室 おやまを導くらしんばん

らしんばん(町長のエッセイ)

紫陽花(2012年6月)

 「小山町のあじさい祭りに行くからよろしく」。静岡市の知人からそんな便りが届いた。

 昨年の6月末に湯船で開かれたあじさい祭りは盛況だった。祭りの主役は農道の両脇に咲き誇る紫陽花(あじさい)たち。長く延びた“紫陽花ロード”が輝いた。広場のステージでは町内のいくつかの団体が出演して会場を盛り上げ、出店では地元の皆さんがもてなし心を発揮した。災害の爪痕がある中で、思い出深い梅雨の一日となった。

 梅雨には紫陽花がよく似合う。道端の紫陽花は日々彩りを変えながら、咲き揃っていく。雨に打たれ一層映える、何とも言えない色合いが琴線を揺り動かす。

 『紫陽花やあしたは何の色に咲く』―正岡子規―

 昨年来、所領の皆さんに7千本を挿し木で育てていただいている。今年は町職員の有志が1万本を目標に「紫陽花プロジェクトチーム」を立ち上げる。来年以降も続けていけたらいっそう素晴らしい。

 御厨(みくりや)のわたくし雨に濡れる紫陽花ロードが、町のあちこちに生まれれば、梅雨の楽しみが増えるのではないだろうか。

込 山 正 秀

(「広報おやま」2012年6月号)

 

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